英語ピアノ教室を探す際に気を付けるべきこと

教室は2007年開講以来、英語も学べるピアノ教室としてやってきたが、開講当時は私が知る限り、どこもそのようなピアノ教室はなかったと思う。(従って、当教室が元祖英語ピアノ教室だと自負しているのであるが。)ところが、その後、同じような教室が出てくるようになり、親御さん・生徒さんの期待と、教室が提供できるものにズレが生じているお教室が存在することも分かった。

 

それを知るきっかけとなったのは、数年前に神奈川県の他のお教室で英語も教えているピアノの先生と出会ったことだ。その先生は、海外留学経験もなく、英語も話せない方で、子供にピアノを習わせている親御さんの期待からずれてしまい、揉めてしまったことがあったそうだ。それで、どの程度の英語レッスンが提供できるのかということをホームページで明記した方が良い、とこちらかアドバイスをしたが、これは入会する前にしっかり確認しておきたいところだ。

 

これには、生徒さんまたは親御さんがどのレベルの英語を求めているのか、とはっきりさせる必要がある。英語に軽く触れる程度でいいのか、簡単な日常会話までできればいいのか、英語はネイティブ並みに話せるので全て英語でやって欲しいのか、等、目的をはっきりとさせ、それに合うお教室を探す必要がある。

 

実は英語も教えてくれるピアノ教室では、バイリンガルでないピアノの先生がやっているケースが結構多い。親御さんは、レッスンの会話の中でも英語を使ってくれると期待をして子供に習わせたが、先生からは英単語や簡単な英会話程度しか教えてもらえないとがっかりするケースが生じている。ピアノの先生の中には、海外留学経験もなく、また留学経験があっても英語がネイティブ並みに話せない人もいるので、先生の英語レベルがどの程度なのか、また経歴などをきちんと確認しておく必要がある。

 

また、多くのピアノの先生はピアノだけをずっとやってきた人が多く、英語を専門的に学んだ人達ではないので、文法や発音までは指導できない。従って、英語をちゃんとやりたい人は英語教室に行くように勧めている所が多い。このようなピアノ教室では、英語を本格的に学ぶ所ではなく、あくまでピアノレッスンが主体なので、ピアノをやりながら、付随として英語を学ぶ場所と理解した方がよい。

 

実際、バイリンガルで英語も流暢に話せる先生は私が知る限り、非常に少ない。しかし、中には英語教育にも力を入れているピアノ教室があり、そこのお教室では、英語レッスンはピアノレッスンとは別で、外国人の先生もしくは日本人バイリンガル講師が担当している。そのようなお教室に行けば、英語もピアノも同等にしっかり学べるだろう。

 

ちなみに当教室では、45分または1時間のレッスンの中で、英語初心者には英語レッスンだけの短い時間を設けており、そこで英語の基礎や発音を徹底的に学びます。また、応用として、ピアノレッスンやセオリーを学ぶ時も英語をふんだんに取り入れ、英語の歌を通して英語のリズムを学び、歌の意味や海外の生活・文化背景などを伝えています。これは海外のクラシック音楽を学ぶ上でもプラスになるので、一石二鳥です。

 

外国人や英語が流暢な方、また英語を忘れたくないという方には、レッスン中ずっと英語でも当教室では可能です。

 

ご自分がレッスンにおいて何を求めているのか、によって選ぶお教室が変わります。先生との相性も大事ですが、この点が曖昧な状態でお教室を決めてしまうと、後で後悔することになりますので、慎重に検討されることをお勧めします。

 

 

2023年04月19日