このテーマに関しては、ピアノを習っているお子さんお持ちの親御さんや、大人の生徒さんにもよく起こります。習い始めの時は、毎日練習することが実行できても、ピアノの先生と長くお付き合いすることで甘えが出てしまい、練習できない言い訳をしたり、つい日々の生活に流されて自分自身を律することが難しくなることも多いですね。しかし、このような状況に陥ることは、誰にでもあることです。
人間はそもそも、意思の弱い人間なので、自分の意思でなんとかしようとしても失敗するだけです。そこで、練習するという仕組みづくりをしていくことが重要です。そのための工夫を幾つか紹介しておきます。
1.目標の設定
まずは目標管理がとても重要になるのではないかと思います。お勧めしたいのは、ピアノレッスンを受けた後、自宅に帰ってその日のうちに、次回のレッスンまでに何を達成したいかを具体的に紙に書き出す作業をすることです。そして、その目標を達成するために何をするべきか、日々の練習メニューに落とし込んで下さい。もし、具体的にこのやり方が分からないようでしたら、私、もしくはそれができる他のピアノの先生に相談するといいでしょう。こうすることで、練習目標がはっきりし、日々の練習にも意欲が持ちやすくなります。
2.ピアノの練習を楽しむ工夫をする
ピアノの練習を楽しむ工夫をすることも大切です。練習が苦痛に感じられる場合は、例えば、まずは遊び弾きをしてみたり、レッスンとは関係のない曲を弾いてみてください。そうすることで、気がついたら気分が高まり、与えられた課題も練習しようという気持ちになることがよくあります。他にもピアノの練習を楽しむ工夫があると思いますので、モチベーションが下がった時はどうしたらいいか、その対策を普段から考えておくと、モチベーションが下がった時でも練習するようになります。
3.新しいことをやってみる
時にはピアノの先生とのコミュニケーションを通じて、自分がやってみたい曲や、弾き語りなど何か新しいことをやってみたい場合は、それについて先生と話し合うことも有益ですね。これについては、生徒さん側が先生に遠慮して言い出せない方もいらっしゃると思いますが、生徒さんがやる気になってくれれば先生にとっても嬉しいことなので、遠慮なくお伝えしたらいいと思います。(もちろん、やるべきことをきちんとやらないで、自分の要求ばかりを言ってくる生徒さんは論外ですが...。)
4.ルーティン化する
ピアノの練習時間を日々のルーティンとして落とし込むには、日々、あなたがやっている毎日のルーティンの中に、ピアノの練習を入れ込むことが最も効果的ではないかと思います。例えば多くの人は、朝起きたらまず顔を洗って歯を磨いたり、食事をするという流れになっていると思いますが、そのような日々の流れの中で、どこにピアノの練習を組み込むと練習しやすくなるか、それを見つけることで、毎日の活動の中にピアノ練習が取り込みやすくなり、習慣化することができるようになります。
5.ピアノの先生と活発にコミュニケーションをとる
皆さんの悩みも人それぞれですので、それに関してピアノの先生とのコミュニケーションを活発にすることもおすすめです。練習の進捗状況や困っていることを相談し、アドバイスやフィードバックを受けることで、モチベーションを維持することができます。こうすることで、先生との信頼関係を築き、一緒に成長していくことできるのではないかと思います。
その他にも、ピアノの練習をしたくない時の対処法について、下記の動画で述べていますので、是非ご覧ください。
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