習い事が多すぎる子供たちの問題について

高学歴の親御さんが陥る問題の一つとして私が強く懸念していることは、子供の習い事が多すぎるということです。これはどちらかというと、兄弟姉妹がいるお子さんよりも、一人っ子のお子さんに多いような気がしますが、まだ小学校へ上がる前の幼少期から既に2つ、3つ、それ以上の習い事をしているお子さんや、中には小学校1年生で7つの習い事をしているお子さんもいらっしゃいます。

 

これの何が問題かというと、習い事が多すぎる子供は往々にしてピアノの練習や課題をきちんとやることができません。ピアノを習っている以上、ちゃんと家で練習・復習をして欲しいわけですが、子供が忙しすぎるため、十分な練習時間が確保できないわけです。特にピアノはスポーツとは違い、レッスンの場だけで完結するのではなく、自宅での日々の練習等が必要となりますが、それが十分にできないため、ちゃんと練習をしてくる子供達と比べると、上達の進度はかなり遅くなります。

 

また、習い事が多すぎると受け身の姿勢になり、子供達が遊んだり、ボーっとしたりして過ごす時間が非常に少ない、またはほとんどないため、自分の頭で創意工夫して考える能力が発揮できなくなります。いつも教えられることのインプットばかりになり、本来、発想力とか想像力も伸ばすために習い事をさせているのだと思いますが、これでは本末転倒になってしまいます。

 

また、習い事が多いと、それに付き添うお母さんの負担やストレスも気になります。また、習い事に沢山のお金を払わなくてはいけないのですから、外で仕事をしないと家計が回らないご家庭もあります。従って、お母さんにも時間的・精神的な余裕がないわけです。そういったストレスの中で日々過ごすことが、果たして長い目で見て子供や親御さんの人生にとって本当に幸せなのかどうかは疑問の余地があります。

 

それから、習い事が多いと、子供のメンタルにも影響を及ぼすことがあります。下記のYoutube動画では、他にも習い事が多すぎることへの弊害について述べていますので、是非ご覧ください。

 

 

2023年02月28日